2007年 05月 07日
耕すように、まちを育てる(4・最終回) |
「耕すように、まちを育てる」連載最終回です。
耕すように、まちを育てる(4・最終回)
6、 住民が主体的に運営に関わる仕組みと組織をつくる。
建築においても、地域においても、運営は最大のテーマである。特に、公共施設においては、本来運営主体が確立し、具体的な運営計画の検討を計画内容にフィードバックしながら並行して進めることが理想である。
旧川西町では、初期の段階で多くの住民が参加して、まちづくりを担う運営組織を検討した。「まちづくり会社」を立ち上げ、運営ワークショップで出された意見を活かして、千年の湯の食事の提供は、厨房をつくらず、まちの飲食店から出前サービスを受ける仕組みをつくった。施設運営がスリムになり、且つ、まちの飲食店が潤うことにつながりおかみさんたちに笑顔が戻った。
竣工後、どの施設も、想定した以上に使われている。まちのあちらこちらに、元気な笑い声が聞こえるようになり、少しずつ、住民の居場所や、活動の場所が育っている。
これらの計画が予想以上の成果を上げ始めている背景には、一貫して市民と行政と計画者がそれぞれの立場でまちづくりの目標を共有し、ゆっくり時間をかけて、耕すように、計画づくりを進めることができた「継続性」がある。相互に顔の見える関係が、やがて信頼関係へつながり、まちや施設に対する愛着と自前の意識が育ってきた。それが何よりの成果である。
(終わり)
終わりに、論考で触れてきた川西町と豊町のHP、
川西町で、千手温泉千年の湯やひだまりプールを管理運営しているまちづくり会社
まちづくり川西と、
広島県呉市豊公民館(安芸灘交流館の現在の名称)のHPをご紹介します。
まちづくり川西HP
呉市公民館のHP(4段目豊公民館が安芸灘交流館です)
耕すように、まちを育てる(4・最終回)
6、 住民が主体的に運営に関わる仕組みと組織をつくる。
建築においても、地域においても、運営は最大のテーマである。特に、公共施設においては、本来運営主体が確立し、具体的な運営計画の検討を計画内容にフィードバックしながら並行して進めることが理想である。
旧川西町では、初期の段階で多くの住民が参加して、まちづくりを担う運営組織を検討した。「まちづくり会社」を立ち上げ、運営ワークショップで出された意見を活かして、千年の湯の食事の提供は、厨房をつくらず、まちの飲食店から出前サービスを受ける仕組みをつくった。施設運営がスリムになり、且つ、まちの飲食店が潤うことにつながりおかみさんたちに笑顔が戻った。
竣工後、どの施設も、想定した以上に使われている。まちのあちらこちらに、元気な笑い声が聞こえるようになり、少しずつ、住民の居場所や、活動の場所が育っている。
これらの計画が予想以上の成果を上げ始めている背景には、一貫して市民と行政と計画者がそれぞれの立場でまちづくりの目標を共有し、ゆっくり時間をかけて、耕すように、計画づくりを進めることができた「継続性」がある。相互に顔の見える関係が、やがて信頼関係へつながり、まちや施設に対する愛着と自前の意識が育ってきた。それが何よりの成果である。
(終わり)
終わりに、論考で触れてきた川西町と豊町のHP、
川西町で、千手温泉千年の湯やひだまりプールを管理運営しているまちづくり会社
まちづくり川西と、
広島県呉市豊公民館(安芸灘交流館の現在の名称)のHPをご紹介します。
まちづくり川西HP
呉市公民館のHP(4段目豊公民館が安芸灘交流館です)
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by arch-ryu
| 2007-05-07 18:01
| 主宰者の言葉